理研シンポジウム
電子複雑系科学と放射光・FELの利用
開催時期 | 平成16年12月6日(月)13:10−17:40、 12月7日(火)9:00−16:00 | |
場 所 | SPring-8 普及棟大講堂 | |
主 催 | 理化学研究所(辛放射光物性研究室、高木磁性研究室、線型放射光研究開発グループ) | |
物質科学研究における電子機能開拓のフロンティアは、電子が複雑に絡み合った物質群に急速にその舞台を移しつつあり、高温超伝導・超巨大磁気抵抗などの物性・機能が次々と生み出されてきている。これらの物質科学研究において、シンクロトロン放射光を用いた構造解析や電子物性解析が重要な役割を果たしている。この様な状況の中で、理化学研究所は、「電子複雑系科学」グループを来年度からスタートさせ、電子複雑系をキーワードとして、有機、無機、表面といった従来の枠組みにとらわれない異分野融合的な物質科学の研究拠点を理化学研究所内に形成する予定である。次世代エレクトロ二クスを担う材料を積極的に発信し、理化学研究所の物質科学のアクティビティを積極的に外部にアピールしたい。一方、「線形放射光研究開発推進グループ」により、FELの推進が急務となっており、物質科学の分野においても積極的な利用研究が進められている。本シンポジウムでは、理化学研究所の化学系も含めた物質科学系の研究室の交流を図るとともに、放射光やFELを用いた物質科学研究の利用を総合的に議論したい。 |
12月3日(月) |
||
13:10−13:25 | はじめに | 飯塚 哲太郎 (理研播磨研所長) |
13:25−14:05 | 遷移金属酸化物の電子相制御とその直接観察 | 高木 英典(理研) |
14:05−14:35 | 分子性導体における電子物性制御:1軸性ひずみ効果と光誘起転移 | 加藤 礼三(理研) |
14:35−15:05 | カーボンナノチューブの量子ナノデバイスへの展開 | 石橋 幸治(理研) |
(15:05−15:20) | 休憩 | |
15:20−15:50 | 物性理論研究室の研究紹介(仮題) | 古崎 昭(理研) |
15:50−16:20 | 軟X線を用いた固体の電子状態 | 辛 埴(理研) |
16:20−16:50 | 低温物理研究室紹介 | 河野 公俊(理研) |
12月4日(火) |
||
9:00−9:45 | 高輝度放射光による先端物質科学 | 壽栄松 宏仁(JASRI) |
9:45−10:45 | SPring-8 Compact SASE Source (SCSS) | 石川 哲也 (理研線型放射光研究開発グループ長) |
(10:45−11:00) | 休憩 | |
11:00−11:30 | 新しい構造を有する希土類錯体 | 侯 召民(理研) |
11:30−12:00 | 超高速分光と凝縮相分子ダイナミクス | 田原 太平(理研) |
12:00―12:30 | ナノサイエンスと表面科学研究における放射光利用 | 川合 真紀(理研) |
(12:30−13:30) | 昼食 | |
13:30−14:00 | 光電子分光と化学反応ダイナミクス | 鈴木 俊法(理研) |
14:00 | 懇談会(フリーディスカッション) Pring-8放射光の利用について、 FELの利用について |
茅 幸二 (理研中央研所長) |